本から学ぶ 知識と経験の宝箱

本を読んで知識を広げよう

DXとはなんぞや

「DX」という言葉を
耳にしたことがない方は
いらっしゃるでしょうか?

聞いたことある、という方が
ほとんどなのではないでしょうか。


では

「DXって具体的にどんなこと?」
「DX、できてる?」

と聞かれたら、どう答えますか?



不安になったので、
身近なところから知りたくなり

中小企業のDXは会計事務所に頼め!

を読んでみました。


中小企業のDXは会計事務所に頼め!


文字が大きくて
とっつきやすくて、素晴らしい。



知った気になっていたDXが腹落ちした感じです。


・データとデジタル技術を活用して、競争力を高めよう。

・変える対象は
 製品、サービス、ビジネスモデル、
 業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土が考えられる。


というのが定義からのコンパクト化と言えるでしょうが
本書のとっつきやすさは以下の記載が表しています。

要はあなたの会社の良いところ・悪いところ、
強み・弱みを棚卸して整理し、
良いところを伸ばし、
問題点を解決するために
どうITツールを使えばいいか見直すこと、
場合によってはあえてITツールを使わないと選択することも
「わが社のDX」になるのかもしれません。
(P48)


導入事例が多く紹介されており、
中には当事務所が導入済みのものもあったため
難しく考えなくていいんだな、
とホッとしました。


出社できない事態が生じても
お客様にご迷惑をおかけしないように
従業員さんの雇用を維持できるように。


コロナの影響で2,3導入しましたが
これもDXなのね。

おかげで
「DX、できてる部分がある」、と言えるようになりました。


まだ不十分な部分も、できていない部分もありますが
まずはできている部分・一部導入した自分をほめてあげよう。



通常業務の中で従業員さんの負担を減らせるように。

これはこれからも工夫していかねば。


もっとお役に立てるサービスを作っていく。

まだまだできていないので、楽しみながら取り組んでいこう。


大切なのは新しい技術に対する慣れと親しみです。
(P193)

ワクワクしながら取り組もう。

従業員さんとお客様の両方をハッピーにするために。





2021.9.20
(2021年27冊目)

猫の本屋ができるまで

猫の本屋ができるまで

 

を読みました。

 

夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books

 

1 概要

 

本書は、約250軒の本屋さんを取材してきた

井上理津子さんが

「キャッツミャウブックス」について取材した本。

 

「キャッツミャウブックス」は、

本を紹介するゲーム「ビブリオバトル」の世界で

レジェンド的存在の安村正也さんが

2017年の夏にオープンした、猫の本の専門店。

ねこカフェではなく、

猫が本屋を助け、本屋が猫を助ける、というお店です。

 

安村さんの願いは、再び町に本屋が増えていくこと。

 

本好きの私が、

これからの本屋さんはどうやっていくのだろう?

継続していくにはどうしたらいいのだろう?

と思いながら本を探していて、たどり着いた一冊です。

 

本屋さんだけでなく、

法律事務所を経営する私にもヒントになる学びがたくさんありました。

 

2 学んだこと

 

(1)柱になった4つの事柄

 

安村さんは、柱になった4つの事柄として、次の点を挙げておられます。

 

①本だけ売っていても採算が取れないので「本×○○」の掛け算にし、その要素は、ありきたりのモチーフではないこと。

②別の職業を持っていることを強みにし、しばらくその職業を辞めないこと。

③メディアの取材記事にとりあげてもらいやすいように、コンセプトを固めること。

④広報手段に、名刺、ロゴ、ウェブサイトを持つこと。

(P18)

 

本屋さんだけでなく、他の業種にも参考になる重要ポイントだと思います。

 

掛け算の視点、

「取材記事にとりあげてもらいやすい」という視点、

を持とう。

 

 

(2)掛け算について思うこと

 

猫と本とビール。

好きな物の掛け算が仕事になるって素敵。

 

1つで成り立たない時、

無理だと諦めるか、

何かを掛けて新しい価値・魅力を作り出そうとするか。

 

後者でありたいなと思います。

 

さて私は、法律事務所に何を掛けようか?

 

 

(3)パラレルキャリアについて思うこと

 

復業、ではなく「パラレルキャリア」。

 

両方の仕事が、精神的な意味を含めて互いに補完しあっていて、

主従がないニュアンス。

 

安村さんは、

働くということは、社会における自分の居場所を得ること、

とおっしゃっています。

新たな居場所ができて、承認欲求が満たされた、とのことでした。

 

私も、今の弁護士という仕事を辞めたら、

居場所を失ったように感じるだろうから、

複数の仕事・居場所を持っていたいなと思います。

 

母親として子に求められる、というのも

ずっとではないからなぁ。

子が親離れしたとき、居場所を失ったと落ち込まないように

仕事も頑張ろう!と思います。

 

 

(4)コンセプトについて思うこと

 

「ビジネスの中で儲けたお金で猫を助ける」

というコンセプトが素晴らしい。

 

安村さんは、

幸せになる猫や犬を増やすために、自分なりの手伝い方が

誰にでもあるということを知ってほしいと考えて、

プロジェクトを立ち上げました。

 

ここから学んだのは、

「すごく大きなこと・大きく社会を変えること」でなければいけない、

という思いは、行動を制約してしまう、ということ。

 

継続的でなくてもいい、

1回きりでもいい、

とにかく何でも良いから小さな一歩を踏み出すこと。

自分なりの手伝い方がある、ということです。

 

「同じ本を買うなら

猫のためになるキャッツミャウブックスで買いたい」と、

わざわざ遠くから足を運んでくださるお客さんもいらっしゃるそうです。

この一歩がとても素敵だなと思いました。

その一歩を踏み出しやすい仕組みを作ったことも

とても素晴らしい。

 

自分がいつもしていることが、

自分が役に立ちたいと思っている人のメリットになると思うと、

「いつもしていること」自体に

価値を感じることができるので、嬉しいですよね。

 

 

(5)外へ!

 

安村さんは、

「キャッツミャウブックス・ブランドで、

いずれ外へも出ていきたいんです」

と語っておられます。

例えば、他店から猫本の選書を頼まれる。

猫本について語ってくれるように依頼を受ける。

猫本の専門家として、外に向かって歩める日を密かにまっているのだそう。

 

いろんなニーズがあって、いろんな専門家がある。

ニッチにいこう。

つきつめよう。

アピールしよう。

と思いました。

 

 

3 備忘録

 

ビブリオバトル「知的書評合戦」を初めて知りました。

 本人以外がほめること、

 魅力を言葉にすること、

 ゲーム化すること、

という人を惹き付けるための要素の集合体のようだと感じました。

他己紹介の活用」をしてみよう!

 

・イベント!

「本を媒介に知的好奇心を刺激してくれるイベント」開催に学ぶこと。

私も、イベントを開催しよう。

売れない、人が集まらない、と嘆くのではなく、

買ってもらうための場を作る。

買いたくなる仕掛けを考える。

 

・言葉にしよう。

 猫に会いに来ることで知らなかった本とも出逢える

 本を買うことで猫を助ける活動の支援もできる

 本を読むことで猫をもっと好きになれる(P98)

この部分を読んで、

価値を言葉にすることって、重要だなぁと感じました。

もっと、言葉にしよう。

 

 

学びの多い一冊でした。

本屋さん、本屋さんを目指す人だけでなく

全ての経営者のみなさんのヒントになると思います。

 

 

 

 

 

2021.9.9

(2021年26冊目)

眠り方を変えよう

 

田中俊一さんの

 

45歳からは「眠り方」を変えなさい

 

を読みました。

 

 

45歳からは「眠り方」を変えなさい 闘うビジネスマンの脳と体を最高レベルにする方法

 

 

本書は、医学博士田中俊一さんが

睡眠の大切さを知ってもらうために書いた本。

非常に勉強になりました。

 

 

「年をとると睡眠時間が短くなる」とか

「年をとったら夜中にトイレに起きるのも仕方がない」と

ちまたで真実のように言われていることが

実は間違っていると知り、驚きました。

 

健康であれば、加齢とともに睡眠時間は長くなるのが自然

睡眠の質が低下すると、普段よりトイレに行きたくなる。

(無呼吸→胸腔内の血液量が増える→多すぎる水分を尿として排出)

 

 

 

【起床時の理想の血圧と脈拍】

120/60

脈拍 60/分

 

1日に打つ脈の数 86,400回

一生に打つ脈の数(120年) 約37億8432万回

 

毎日の睡眠時間が5時間を切ると、脈拍が20回/分上がる

→その分、寿命を縮める。

 

できれば長生きをしたいので、

脈拍を高くしすぎないよう

睡眠の確保・睡眠の質の向上を目指そうと思います。

 

睡眠不足時になぜ脈拍が上がるか?については

以下の2つの物質が関係。

オレキシンの分泌(脳内覚醒物質)

 眠い時でも活動量をアップさせるための物質

 →脈を速くする、食欲を増す

②アドレナリンの分泌(ストレス物質)

 →ストレス(命の危険)→脈を速くし、血糖値を上げて素早く逃避

 

 

一番興味深かったのは、睡眠と成長ホルモンの関係。

 

ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(夢を見る浅い眠り)がセットで

1時間半サイクル。

7時間半の睡眠がベスト。

 

【ノンレム睡眠

①ノンレム睡眠が深ければ深いほど、成長ホルモンの分泌量が増える。

 →成長ホルモンがターンオーバーを促す。

  アンチエイジングに効果あり。

ニューロンの電気活動停止(ニューロンの休息)

③脳内の老廃物を排出

(②により、ニューロン収縮→排出)

 →認知症予防にも。

 

レム睡眠

①記憶を定着させる

②不要な記憶を選別し削除する

 →行動のパフォーマンスがあがる。

 

 

15分ほどの昼寝

睡眠負債の返済はできないが、

 脳の出先機関である目と脳を休める効果あり

 ★視神経までは脳。

 

【気を付けよう】

・布団に入る3時間前には夕食を済ませよう

 (・・・無理なら消化に良いものを食べよう)

・一人きりの睡眠空間を作ろう

 (無理ならベッドだけでも別にしよう)

 

 

睡眠時間の確保と、睡眠の質の向上を意識して

若々しくパフォーマンスよく過ごしたいです。

 

 

 

 

一日の3分の1を占める睡眠について

意識を変えることは大きな差が生じると思います。

 

ぜひ読んでみてください。

 

 

 2021.8.29(2021-25)

 

 

D2C

 

 

佐々木康裕さんの

 

D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略

 

を読みました。

 

 

D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略 (NewsPicksパブリッシング)

 

 

買ったままになっていた本を

休日にパラパラとめくり、衝撃を受けました。

 

 

マットレスをオンラインで買う人間なんていないだろう」と考え、

デジタルへの投資もさして行わず、

旧態依然とした販売手法を連綿と続けていた。

(15ページ)

 

私(法律事務所)も

このままでいいのだろうか?

 

法律事務所経営者として

顧問先企業を支援する弁護士として

起業を考える者として

ぜひ読むべきだ!と思い読んでみました。

 

事例も豊富でスッと読めました。

おもしろい!

 

 

【備忘のために】

・ミレニアル世代以下(1981年以降生)がターゲット

 →デジタルパイオニアデジタルネイティブ

 →今後、この層が増えていく

 →彼らが求める価値、売り方にシフトする必要がある

 

・顧客とダイレクトに対話

 

・「顧客」ではなく「コミュニティ」として扱う

 

・プロダクトではなく世界観を売る

 

・「コト付きのモノ」

(ライフスタイルとそれを体現するプロダクト)

 

・データサイエンティストを採用(自分ひとりでやろうとしない)

 

・「優しいデジタル」3つの条件

 ①データの適切なフィードバック

  (提供したデータが自分のために使われている安心感を提供)

 ②場所・時間の制約からの解放

 ③コラボレーションの感覚を生む

 

・ECから始めて、リアル店舗

  顧客獲得コストを低下させ、顧客生涯価値を向上する

 

・日本でD2C展開する場合

  すでに安価で高品質のものが手に入る

  →高価格帯商品がよい

  (10万円バッグ→7万円、5万円シャツ→3万円など)

 

・Everlaneの世界観・取り組み例

 売れ残りを焼却処分しないために、売れ残った商品を

「Choose What You Pay(あなたが値段を決めてください)」

と書かれたコーナーで販売する取り組みがとても面白い。

 

・Warby Parkerの「Home Try-On」

 複雑で手間のかかる作業をむしろ顧客とのインタラクションと捉え、

 遊び心のある体験として設計。

 試着後に購入しなくても「試してくれてありがとう!」

 →罪悪感を感じさせず、ブランドのファンになる。

 

・カスタマーサクセスの考え方

 商品の購入ではなく、顧客がしっかり商品を使い始め、

 それを継続して使うことをミッションとする取り組み。

 (顧客が商品の使用を通じて望む結果を得られているかまでが重要)

 

 

ほかにも考えるヒントがたくさんでした。

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

本を読む人が増えたらいいなプロジェクト

読んでみようかなと思ったら、

ポチッとしていただけると嬉しいです。

 

 

2021-24

(合計53投稿・939アクセス)

頭を鍛えよう

水上颯さんの

 

東大No.1頭脳が教える

頭を鍛える5つの習慣

 

を読みました。

 

東大No.1頭脳が教える 頭を鍛える5つの習慣

 

 

水上さんのことはこれまで存じ上げず

 

東大脳について子どもたちに教えてあげようと思って

 

購入してみましたが、

 

日々の積み重ねで頭を鍛えてきたという

 

丁寧な書きぶりに、好印象を持ちました。

 

 

勉強、読書、記憶、時間、アウトプット

 

の5つの習慣について書かれています。

 

 

備忘のために

 

*疑問をメモして、毎日新しい知識を得よう。

 毎日メモ帳を見よう。

 

 

 *習慣で頭を鍛えよう

 

 →よい習慣を増やそう。積み重ねよう。

 

 

*何もしないとだんだんダメになっていく。

 読書習慣を。

 

 

*行動しよう。

 やったことがないこと、をやってみよう。

 経験によって得られる「経験知」をためて重層的な知識を身に付けよう。

 

 

*毎日6時間睡眠で1週間

 →睡眠負債で脳に1日徹夜程度のダメージ

 

 

*欲張らず、1番輝けるものを見極め、磨きあげよう

 

 →「やらないこと」「諦める力」も重要。

 

 

*出題にも「相手目線」が必要。

 クイズを出されて、「よかった」と思ってもらえるようにしよう。

 

 →当事務所に相談してよかった、と思ってもらえるようにしよう。

 

 

*すでに知っているであろうこと、に

 「新しく知ってほしいこと」を加えよう。

 

 →セミナーなどで、プラスアルファ情報を付け足すことを意識しよう。

 

 

*結論から話そう

 

 

*思い付いたことを「すぐに」発信してみよう

 

 

*自分の価値を定めるのは、自分自身

 

 

 

 

 

 

2021ー23

仕事を楽しもう

川上徹也さんの


仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ



を読みました。




仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ





サンプルを読んですぐほしくなり

アマゾンでKindle本をポチッと購入しました。

読みたい、と思ったときにすぐ買えて、すぐ読める、って強いなぁ。



ストーリー仕立てで、楽しみながら読めました。



読んで考えたことを備忘のために。


*自社の商品・サービスを知ろう

*自社のサービスの特徴(よいところ)を知り、言葉にしよう

*どのお客さんに適したサービスか考えよう
(誰の役に立つ?誰がほしいと思う?)

*そのお客さんにきちんと説明しよう

*「ほしい」と思ってもらえる伝え方を考えよう

*弱みが強み

 ・自分の弱みをピックアップしよう
 (難しい話が苦手、など)

 ・それを強みに視点変換しよう
 (多くの人が苦手→多くの人の気持ちがわかる)

*フェアをやろう

*イベントをやろう
(本を書いて、出版記念イベントやりたい)

*熱意が人を動かす

*どうしたら熱がこもるか考えよう

*お客さんに主体的に参加してもらおう

*ニッチ、沼の人の集まれる場を作ろう
 →喜んでお金を使ってもらえる場を作ろう 

*当たり前のことを積み重ねよう(→信頼)

*勝つつもり、くらいの気持ちで挑んで、仕事を楽しもう

*人と人をつなごう



本を読む人が増えてほしいなプロジェクト
をひそかに実行中です。
ぜひポチッと購入してみていただけると
嬉しいです(*^^*)



2021ー22

ざんねんな努力

 

川下和彦さんと

たむらようこさんの

 

ざんねんな努力」を読みました。

 

 

 

先日読んだ

「パン屋ではおにぎりを売れ」

で紹介されていたので

 気になって購入。

 

 

ほしいと思ったらすぐ買える、

ってすごいな。

 

いちいちカード情報や住所を入力したり、

 予約完了までにタイムラグがあったり

 届くまでに何日もかかるとなると

 

「そこまでして買わなくてもいいかな」

と思ってしまう。

 

この気づきを

法律事務所でも、いかせないかしら?

 

 

haranos777.hatenablog.com

 

 

 

 

ざんねんな努力、面白い!

 

ショートストーリー仕立てで

 スッと読めて、

そこに重要なポイントがちりばめられている。

 

こりゃいい。

 

 

<備忘のために>

 

*いちいち判断を仰がない。

 →何かを決める集中力は有限。

 貴重な1日10枚しかないカードを使わせない。

 自分にも相手にも。

 いちいち聞かれるのがイラッとするのは、

 私の集中力を奪う気か?と思うからだったのかも。

 

*ゲーム化

 →やりたくないなぁと思うことほど、ゲーム化して自分を動かそう。

 

*段取りを減らす、行動工程数を減らす

 →すぐとりかかれるようにしておけば、できる。

 

*宣言と予約を活用。

 →毎週水曜日は、英会話の日。等と決め、予約をいれる。

 スケジュール帳に書いておこう。

 

*自分へのごほうびを用意。

 →やりたいけど着手できないことがあるときは

 「着手したら、ちょっといいお酒を買ってOK」作戦。

 全部できなくていい。5分だけでもOK。ハードルを下げよう。

 

*自分の得意なことを大切に。得意なことをどんどんやろう。

 

 

ほかにも続けるコツ・頑張らずに結果につなげるコツが

コンパクトに紹介されています。

 

ぜひ読んでみてください。

 

 

2021ー21