本から学ぶ 知識と経験の宝箱

本を読んで知識を広げよう

企業価値を上げる

なぜ、おばちゃん社長は
価値ゼロの会社を
100億円で売却できたのか

ー父が廃業した会社を引き継ぎ、
受注ゼロからの奇跡の大逆転


を読みました。

著者である
平鍛造株式会社 代表取締役社長
平 美都江さんは、
株式9割を売却後も引き続き社長として
日々経営改善に取り組んでおられるとのこと。

後継者不在型の事業承継において、
引き続き頑張りたい方には理想的な形で
うっとりします。


新聞広告で目にして、面白い題名だったので
すぐに購入しました。


「発注して、翌日や翌々日には届く」
ってすごい。
このスピード対応ができないのであれば
また違う形でお客さんに喜ばれるサービスを提供しないと
リアル書店は残っていけない。
では、当事務所はどうあるべきか?
と新聞広告を見てアマゾンをポチっとする度に考えさせられます。


たくさん学ぶことがありました。

従業員がラクになれば
生産効率は大幅アップする!

たしかにそうだ。
「昔はこうだった、だから頑張ればできるはず、甘えているのではないか」
という考えがよぎったら
その根性論で生産性は上げられるのか?と自問自答しよう。
と考え直しました。

現場の改善策は
社長案を最後まで出さず、
従業員案をまず採用!

改善策を考えずにいられない性格なので
「こう変えようと思います!」と提案しても
従業員さんが乗り気でないことが多々あり
心折れそうになることしばしば。

考えるのは、楽しい。
その楽しみを独り占めしているのかもしれない。
「どうしたらいいと思う?」と聞くようにしてみよう。


ほかにも「これは!」と思ったことが多くありました。



・経営者に危機意識があれば会社は生き残れる。
危機意識を持とう。


・穴が空くほど自社の帳簿を見る。
費用も収入も、額の大きいところに着目し、そこから着手。
コスト削減の前に「適切なコスト」を知ろう。
同業種の平均データ・うまくいっている競合他社のデータを参考にしよう。


・人件費削減につながる設備投資を考えよう。
効率化も大切だが、新技術の導入も考える。
依頼が2倍3倍になっても、同じ人数で対応できる方法を考える。
マンパワーの余力を作り、別の仕事(付加価値)ができるようにしよう。


・固定費の半年分の現金を確保しよう。できてないので、しよう。


・理念、目標、方法。
 最初は、「自分だけでできる」目標・方法設定から始めてみよう。
 実現しやすい具体的な目標を。
 目標を実現するための具体的な方法を。


・従業員を動かすスイッチは、社長が持っている。
 思うように動いてくれないのは、社長がちゃんとスイッチを押せていないから。
 「分かってくれない」と落ち込む前に、
 「分かってもらえるよう自分がちゃんとアクションを起こしたのか?」を振り返ろう。



読む人によって、これは!と思う部分は異なると思います。

ぜひ一度、読んでみてください。




2021-8