長谷川和夫先生の
ボクはやっと認知症のことがわかった
を読みました。
「長谷川式簡易知能評価スケール」を
お作りになった長谷川先生です。
長谷川先生はご自身が認知症であることを告白され、
一番の望みは
認知症についての正しい知識を持っていただくこと
と書いておられます。
【学んだこと】
*周囲が、認知症の人をそのままの状態で受け入れてくれることが重要
(接し方を、それまでと同じようにする。
その人の立場に立って、さりげなく支援の手を差し伸べる。)
*認知症は、変動する。
調子の良いときも、そうでないときもある。
*尊厳をもって扱われていないということは、
認知症になってからでもわかる。
*何もわからないと決めつけて置き去りにしない。
本人抜きに物事を決めない。
時間がかかることを理解して、暮らしの支えになる。
*検査では、丁寧に、慎重に、お願いする姿勢を心がける
(簡単な暗算など、患者さんのプライドを傷つけるような質問もあるため)
私が後見人をさせていただいていた女性で
「あんな質問して、失礼だ!」
と憤慨され、
ドクターの質問に答えなかった方がいらっしゃいました。
本当に、気をつけないといけないことだと
実感します。
長谷川先生が心がけておられるのは
「明日やれることは今日手をつける」ということ。
たとえば、本を書きたいなと思ったら、
せめてその一文のようなものを、
一行でも二行でもいいから、今日書いてみる。
と綴っておられます。
サボっている自分に気づき
衝撃を受けました。
私も頑張ろう!と前向きな力をいただきました。
認知症について
不安を感じておられる方に
ぜひ読んでいただきたい一冊です。