本から学ぶ 知識と経験の宝箱

本を読んで知識を広げよう

しないこと。

ワークマン式「しない経営」

を読みました。





「しない経営」と「エクセル経営」。


いずれも、私にはできていないので、反省しながら読みました。



>>
(P151)
社員のストレスになること、自社の強みではないこと、価値を生まない無駄なことは徹底的に排除している。
特に、相手のストレスになることを「しない」は重要だ。
「しない」とは、相手の立場で考えると「されない」ということだ。<<


私には「されない」の視点がなかったことに気づきました。

クレームがあると、改善策を考え、「次からは書面にこの一文を加えるようにしょう」等と社内に提案するようにしています。

以前に、クレームをおっしゃった方が、独特の捉え方をする方であったケースで同様に提案をしたところ、
「そこまでしなくていいんじゃないですか」と職員から言われたこともありました。

私としては、フォーマットに一文加えるだけなので、職員の負担にはならないと思っていたので、
「あなたたちのために、よかれと思って提案したのに・・・」と残念に思っていました。

しかし、一般的な捉え方をする依頼者さんであれば、
「なんでそんなことが書かれているのだろう?」と不審に思い、不安になることもあるかもしれません。

職員は、お客様の「余計な情報を与えられる」、というストレスを回避するために、
「しなくてよい」と言ってくれたのかもしれない、と本書を読んで気づきました。



>>
(P57)
ワークマンプラスを実現した「6+1」の視点
①自社の強みを見つける
②なければ、強みを育てる
③進出市場を選定する
④市場を細分化してみる
⑤社員のやる気を引き出す
⑥小規模でテスト参入する
⑦問題なければ本格的に参入する<<


どの業種にも生かせる重要な考え方。
新規事業を考えるときに、しっかり見直そう。
特に④が面白く、⑤が自分の反省点。

「怒らない」「ほめる」と決めていますが
やる気を引き出す、ということは、うまくできていないのではないか・・・と感じます。
私が企業の方向性を熱く語れていない、
達成した場合の報償の提示ができていない、
というのが原因であろうと反省をしています。



ワークマン好きブロガーを巻き込んだ製品開発もすごい。

ブロガーさんに製品開発アンバサダーになってもらうが、
お金を一切払っていない、というのが驚きです。

店舗にブロガーさんのポスターを貼り出すことで、
ブロガーさんのアクセス数が増える、というメリットがあり、
お金をもらっていないから、ほめなくてもいい
→苦言もあるが、改善のチャンスにつがる、
 リップサービスコメントではないという読者からの信用にもつながる。

すごい!



>>
(P180)
私は「自分は50%間違える」と常々公言している。
(P184)
ただ、私も人の子。自分の意見が間違いでそれを変えるというのは、多かれ少なかれストレスを感じるものだ。
そこで、「私は意見を変える能力が高い」と思うようにしている(笑)<<


とても素晴らしい捉え方!と感激するとともに、
自分は器が小さいなぁと凹む必要はないのだ、と安心しました。



>>
(P143)
幹部が思いつきで何かを始めることほど会社にとってマイナスなことはない。
社員はやらなくてもいい仕事に時間を取られて迷惑だ。<<


反省。
しかし、思いついたことを社員に伝えずに
自分で深めてから提案するのだと、独りよがりになりそうだし
社員から反対意見が出ても、固執してしまいそうだし
難しいなぁ。
反対されてもやらなくてはいけないこともあるだろうし。
バランスの問題なのだろうか・・・。


【備忘】

*絶対に勝てるポジション取り、誰がやっても売り上げが伸び続けるしくみ。
会社は個人の頑張りには頼らない。

*経営者が「必ずやりきる」という姿勢を見せる。

*中位6割、下位2割を活性化する
 ・得意分野の仕事をやってもらおう
 ・ないなら得意分野をつくろう(専門研修受講)
 ・長所をほめて自信を持ってもらおう

QRコードの活用、エクセル活用、やってみよう。

*値引きはお客様への裏切り行為

*余計なことを全部やめ、低価格のみを追求する
 →化粧品のブランドのように、ラインごとに変えるのもアリかもしれない。

*会社の中に価値を生まない仕事は8割あると言われている
 →気づいたときに、なくしていこう。

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 SS型→不安を感じやすく、うつ病の発症リスクが高い
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しないことを決めよう。

2021-17